仕事が楽しくない。入社当時にあったモチベーションを保てなくなった。毎日の業務を通して成長できている気がしない。これらの悩みは、SNSが急速に普及した現代、他人の仕事ぶりを容易に覗けるようになったことも関連して、より多くの人に広がったと言われる。隣の芝生は青く見える、という言葉通り、スマートフォンの画面を通して見える他人の働き方は非常に良く見え、それらと自分の業務を比較してしまうことが多々あるようだ。これらの悩みを抱える人々には共通点があると言われ、それは日々の仕事がマンネリ化しているという点だ。
マンネリ化とは具体的に、同じような現象や状況が繰り返され、新しいことが起こらず刺激が薄くなっていくことを指す言葉だ。長年勤務し慣れた職場では、新しい事を覚えて何かを達成するということが少なくなる。そのような日々変化のない環境では達成感が得られず、モチベーションの維持や成長の実感が難しくなっていく。これが仕事のマンネリ化である。
ではマンネリ化はどのように解消すれば良いのか。それはインプットを怠らないという意識をすることに尽きる。しかし業務内容やその分野の知識を新しく吸収することがほとんどないという場合もある。そのようなときには一旦、業務とは離れた領域の知識をインプットすることが良い。例えば、どの職種でも避けては通れない人間関係については、心理的安全性の知識を深めることで、チームそのものの改善につながる。また新たな知識の習得は自分を見直すチャンスになる。次の自分の発見が楽しくない業務に変化をもたらしてくれるかもしれない。